こころがじんわりとあたたまる物語|しあわせなハリネズミ /藤野恵美

ともだちがいないけれど
ひとりでもへいきなハリネズミは、
考えることが大好き。

うさぎがバラの花をつけて自慢しても、きみにそんなものは似合わない、

といつでも思ったとおりのことを言います。

背中のはりだけでなく、言葉もちくちくしているのです。

そんなハリネズミがある日、
「たべられないし、やくにもたたない」

どろだんごをつくっているもぐらと出会います。

公式HPより引用

ハリネズミの森の中での日常を紡ぐ物語。

森にはきけんなどうぶつもいます。

そんな中、一人で平気だとハリネズミは言い張って暮らしている。

ハリネズミには身をまもるハリがあります。

そのハリはまるで、ハリネズミのこころを映し出しているかのよう…。

大人が読んでもじんわりと心があたたかくなる。そんな物語。

こどもと一緒に読んで、こころあたたまろう。

子供にも読みやすく、漢字はほとんど出てきません。

出てきても、ふりがなが振ってあるので安心して読めます。

鮮やかに彩られた挿絵とかわいいどうぶつたちに癒されましょう。

親子で一緒に読んでも良いでしょう。

森のどうぶつたち

物語にかかわる内容が書かれていますので

未読の方はご注意ください。

森にすむハリネズミにはともだちがおらず

いつもひとりぼっち。

何でも思ったことを口にしてしまうので

ほかのどうぶつ達をきずつけてしまう。

正直になにかを言えるというのは良いことなのですが

言葉を選ばないと思わぬところで相手をきずつけることもありますよね。

ハリネズミはあくまでもアドバイスのつもりだったようですが…。

そんな行き違いがハリネズミをひとりにしてしまうのでしょう。

そんなハリネズミですが、かわいい一面もあって

キノコかんさつがだいすき。

キノコを一生懸命にながめているハリネズミの挿絵はとてもかわいいものでした。

もぐらとのであいが彼を変えるきっかけとなります。

このもぐらくんがまたかわいくて。

どうぶつたちが生活してるのがとても愛おしいんです。

ともだちは必要ないと言いつつも

もぐらくんと何度も会うなかで気持ちに変化が訪れます。

愛おしいんです。

このハリネズミともぐらくんにとても癒されます。

ここで全てを語ることはしませんが、泣けます。

ほんのりとあたたかい気持ちになりたい方はぜひ。

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おわりに

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